カンカルの名物と言えばカキ!サンマロ湾のリアス式エメラルド海岸La Côte d’Emeraudeで採れる新鮮な海の幸を求めて毎年シーズンになると多くの食通がこの小さな港町を訪れる。とりわけ「スパイスの魔術師」と呼ばれていた伝説の三ツ星シェフOlivier Roellingerオリヴィエ・ロランジェが星の呪縛を逃れて素材の良さを自由に表現したいと、由緒ある邸宅を改装したホテルの中にオープンしたレストラン・ル・コキヤージュLe Coquillage, Maisons de Bricourt’s restaurant at Château Richeuxでは、見事な生カキと魚介を盛合せたフリュイドゥメールFruits de merやサバの塩焼き、巨大ハマグリのコキーユなどでヨダレが止まらない貴重な体験ができる。
テラスに出て大海原に浮かぶモンサンミシェルを眺めながら、当地のカキが1963年の天候異変で壊滅した時に日本の三陸から送られた稚貝で危機を乗り越えた返礼に2011.3.11大震災では即座に同様の支援が実施されたことを思い出したら、世界の海は一つに繋がっているんだ!と胸もお腹も一杯になった。